ヒンドゥー教

聖母サーラダー・デーヴィー/ホーリー・マザーの言葉

近代インドの大聖者 シュリ・ラーマクリシュナの妻として、また、ラーマクリシュナミッションの母として崇敬され続けているサーラダー・デーヴィ、宇宙の聖母の化身であられるホーリー・マザーのお言葉をご紹介する記事です。

ラーマクリシュナの在家の弟子であったギリシュがホーリー・マザーについて語った言葉を引用して、ホーリー・マザーについての紹介としたいと思います。

神が人としてお生まれになるということは、大変信じがたいことだ。ーーまるでわれわれのうちのただの一人のように。

宇宙の聖母が、質素な村の女の姿で目の前に立っているなどと夢にも思えようか。

マハーマーヤーが、まるで普通の女の人のように家事その他の任務を果たしているなどと想像できようか?

それもかかわらず、彼女は偉大なマーヤーであり、シャクティであり、宇宙の母であられるのだ。神の母性の理想を確立し、万人の解放を受け合うために化身されたのだ。

 

ホーリー・マザーの言葉 part.1

 

「(私は)あなたたちが解脱に至るまで、この世でもあの世でもその責任を負い、導き続けるでしょう。」

 

「あなたに話しておきましょう。子どもよ。平安を望むのなら、誰の欠点も探らないことです。自分の欠点を調べなさい。世界を自分のものとすることを身につけなさい。子どもよ、誰一人、他人はいません。全世界があなたのものです。」

 

「昔は私も、他の人の欠点が目に付いたものでした。そこで師にお祈りし、その恩寵によってその習癖を脱したのです。実は他の欠点を見るのが人の性質なのです。人の長所を喜べるようにならなければなりません。人は確かに過ちを犯しやすいけれども、気にしてはいけません。人の欠点だけがいつも目につくようなら、欠点だけを見るようになってしまうでしょう。」

 

「私は徳のある者の母、そして、よこしまな者の母。悩める時にはいつでも自分に言い聞かせなさい。『私にはお母さんがいるのだ』と。」

 

「猫を叩いてはなりません。私は猫の内にも住まうのですから。」

 

「『私』を礼拝する者は、たとえ極悪人であろうとも、有徳の人と見なされる。何故ならその者は正しい努力をしたのだから。」

 

ホーリー・マザーの生涯

 

 

ホーリー・マザーの言葉 part.2

 

「人を愛するのなら、そのために苦しまねばならないでしょう。神を愛するのに苦しむことはありません。」

 

「完全な悟りに至れば、自分のハートに宿られる神が、誰のハートにもおられることに気付きます。この悟りが人を真に謙虚にするのです。」

 

「もしも不幸がなかったら、幸せに感謝できるかしら?不幸は実に神からの贈り物なのです。私は不幸が神の憐れみのしるしなのだと信じています。不幸や不安の治療薬はそこから目をそらすことではなく、神への愛を育み、問題に真っ向から取り組むことにあるのです。」

 

「(瞑想するときは)神を思いなさい。心そのものがついには師となるでしょう。」

 

「あなたたちの霊性意識が目覚め、信仰と愛を持つことができますように。」

 

「一言で言えば、私たちはニルバーナ=欲望からの解放=を祈らなければなりません。欲望こそあらゆる不幸の根です。輪廻転生の原因です。そして自由への道の主たる障害なのです。」

 

ホーリー・マザーの動画

 

ホーリー・マザーの言葉 part.3

 

「常に主を思って『主よ、私に良い性質をお与ください』と祈りなさい。」

 

「仕事をすることによって心は正しく保たれます。しかし、ジャパ、瞑想そして祈りこそ最も大切です。霊性の修行のために少なくとも朝夕一回ずつは座らなければなりません。それは船の舵のようなものです。夕方に座ると、その日できたこと、できなかったことなどを省みることができます。それに、前の日の心と今日の心の状態を比べることもできます。」

 

「ジャパを行う時にはイシュタのお姿を瞑想しなければなりません。はじめはイシュタの顔だけしか見えなくても、足から上まで全身を瞑想しなければなりません。仕事をしていても、朝と夕方に瞑想しなければ、正しく仕事ができているかどうかわからないでしょう。」

 

「他人の気持ちを傷つけるような言葉を使うのは良くありません。たとえ真実であったとしても、言われた人が嫌な気分にならないような言い方をしなければなりません。そうしないと、おしまいにあなたがそんな性格になってしまいますよ。感受性をなくしたら、言葉を抑えることができなくなってしまいます。」

 

「彼らは熱烈な気持ちでイニシエイションを受けました。それなのにどうして修行をしないのでしょう? そんなに難しいことなのかしら。少しの修行で大きな喜びを得ることができるというのに。」

 

「どんなにジャパをしても、どんなに働いても、すべては何にもなりません。マハーマーヤーが道を開けてくださらない限り、人には何もできないのです。ああ、束縛された魂たち! 帰依しなさい、帰依しなさい。そうしてはじめてあなたがたを憐れんで、彼女が道を開けてくださるのです。」

 

ホーリー・マザーの福音

 

ホーリー・マザーの言葉 part.4

 

「シュリ・ラーマクリシュナは完璧な魂でした。そのようなお方に懺悔するなら、人は間違いなく罪から解放されるのです。」

 

「どんなに霊的な人でも、肉体の使用料として、人は最後の一銭まで税金(=苦しみと死)を支払わなければなりません。しかし偉大な魂と普通の人との違いは、普通の人は泣きながら肉体を離れますが、偉大な魂は笑いながら離れます。彼にとって死はただの遊びにすぎません。」

 

「そうです。神は人のほんとうの〈自己〉です。それは永遠の関係です。神は皆さん〈自身〉です。人は神への思いの強さに応じて神を悟るのです。」

 

「もし人が神に避難するなら、運命も変更されるでしょう。そのような人について書かれた宿命はそれ自身の手によって破り棄てられるでしょう。」

 

「神を悟ると人はどうなりますか? 角が二本生えますか? いいえ。実在と非実在の識別力が増し、霊性に目覚め、死と生を超えるのです。神は霊によって悟られます。他にどのようにして人が神を見ることができるでしょうか? 忘我の熱のない者に神が語りかけられたためしがあるでしょうか? 人は霊的ヴィジョンのなかで神を見、神と語り、霊のなかで彼との関係を築くのです。」

 

「人は欲望のために新しい肉体をとりますが、前世の功徳があれば、霊的な意識をすっかり失うことはありません。」

 

ホーリー・マザーに関係する書籍

 

 

 

 

ホーリー・マザーの言葉 part.5

 

「恐れることはありません。師(ラーマクリシュナ)が背後におられます」

 

「神の御名を唱えることによって、あなたのからだと心が浄らかになりますように」

 

「善い行為は過去の悪い行為を打ち消しますし、過去の罪は瞑想やジャパや霊的な想いによって打ち消されます。」

 

「すべては神の思召しによって起こるべき時に起こります。人の行動を通じて自らの意志を表現なさるのは神です。」

 

「師(ラーマクリシュナ)のお写真の前で祈りつづけるならば、彼は写真を通してご自身をお現しになります。お写真が置かれているところは祭壇になります。たとえばあそこで師を礼拝するなら、あの場所は彼の存在に結ばれます」

 

「人がはじめに神に捧げずにものを食べると、心は不浄になります」

 

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