仏教

シャンティデーヴァ「入菩薩行論」抜粋 ー第1章 菩提心の恩恵ー

シャンティデーヴァ「入菩薩行論」は、大乗菩薩の修道について説かれている論書です。

この記事では、そこから任意に抜粋した言葉を記載しています。

 

引用元の書籍は「入菩薩行論」の日本語訳である「菩薩を生きる」です。

 

 


 

すなわち、徳とは弱いもので、

悪は常に、大きく圧倒的な力を持つ。

完全な菩提心の他に、

どんな徳が悪を打ちのめすというのか。(6)

 


 

衆生のあまたの苦悩を打砕きたい、

衆生の苦しみを癒したい、

無数の喜びを味わいたい、

そう願う者は、決して菩提心を捨ててはならない。(8)

 


 

錬金術士が究極の物質を作り出すように、

穢れた人の身体を、

無限の価値を持つ宝である仏陀の身体にする。

それが菩提心。しっかとつかまえよ。(10)

 


 

思いやりのある寛大な心で、

他者の頭の痛みを、

和らげたいと願うだけでも、

その功徳は限りない。(21)

 


 

他者の救いとなろうと考えるだけで、

仏陀を敬うよりも大きな価値があるならば、

衆生に幸福と利益をもたらす

実践についてはいうまでもない。(27)

 


 

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